星野道夫「旅をする木」

自分を惹きつけてやまないアラスカに単身で渡り居を構え、大好きなヒグマの撮影をしながら自然の神秘を肌で感じられる数々の旅をし、しかし最期は不運にもそのヒグマに襲われて43歳の若さで亡くなった写真家、星野道夫さんの言わずとしれた名著です。 33篇収録されているこの本には、様々な地を訪れそこで素晴らしい風景を見たり素敵な人と出会ったことなど、筆者にとっての日常が何の脚色もなく書かれています。…

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中村文則「掏摸」

掏摸(スリ)師である主人公が、自分のどうしようもない人生の中に巻き起こる(あるいは巻き込まれる)事件を一人称(僕)で語るストーリー。 この本に登場する、そして主人公に最も影響を与える最悪の男、木崎のキャラクターが光る物語です。自分が他人の人生を規定することに無常の喜びを感じる木崎は、「お前はこの時間にここで死ぬ、だっておれがそう決めたから」とのセリフを投げかけて人を刺し、死にゆくさまを見な…

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高野秀行「未来国家ブータン」

筆者のモットーである「誰も行かないところへ行き、誰もやらないことをやり、それを面白おかしく書く」をまさに体現したようなこの本。 国民総幸福量(Gross National Happiness)がとても高いとは聞くけれど、でも半鎖国体制を敷いているがために情報が少ない魅惑の国ブータンを自分の足で歩き、 現地の人と積極的に触れ合うことで得たブータンの生(なま)の情報が面白おかしく綴られた良書…

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